グリーントライプのにおいについて

グリーントライプのにおいについて

グリーントライプの販売数が増えるに従って、下記のような問い合わせが増えています。

  • 酸っぱい臭いがする。 腐ってないですか」
  • 色がいつもと違う
  • 他社のとは感じが違う

グリーントライプは鹿など反芻動物の胃袋ですが、反芻動物には胃袋が4つあり、何をグリーントライプというのかは販売店によって解釈が異なります。

以下、Foremaの見解です。

グリーントライプのメリットは草食動物の消化物や、そこに含まれる酵素、細菌などを摂取する事。胃袋が目的なのではありません。なので世によく言われる「本物の胃袋は第4の胃袋だ」という論は消えます。胃が目的ではないのです。

反芻動物の植物分解工場は第一の胃袋。とても大きいです。ここで草木の剛直な細胞壁が時間をかけて分解されます。それは細菌たちの仕事で、いわば発酵が行われています。よって捕獲のタイミングによっては発酵が進んで「酸っぱい匂い」がしますが、これは正常です。発酵前だと草葉の匂いが残っています。

第一の胃袋には、人の腸内にも見られる「プレボテラ属」や「ラクノスピラ科」といった一般的な腸内細菌をじめ「サクシニビブリオ属」や「シュードブディリビブリオ属」など、反芻動物ならではの有益な細菌が大量に存在します。肉食の捕食者にとって、これらは自分の体内には保有していない重要な「プロバイオティクス」。よってこれらの細菌を宿主ごと「捕食」することでビタミンB12をはじめとする代謝物を摂取したり、自らの腸内細菌たちの餌にするのだと考えられます。

生物を微生物群ごと摂取するというのは非常にワイルドな世界で、言い換えれば「清濁併せ呑む」ような側面すら垣間見えます。よって捕食する側も健康でタフな腸内環境が求められます。ゆえにグリーンとライプは番人向けではない、上級者向きのアイテムなのだと言えます。

※2022年夏現在、グリーントライプは販売を休止しています 

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